「ターンオーバー」とは、細胞の入れ替わりのサイクルを指す言葉です。
セラミドの役割はまだまだ解明されていないことが多いのですが、最新の研究で「このターンオーバーにセラミドが関与しているのではないか?」ということがわかってきたらしいのです。
セラミドの裏の役割
細胞は生まれては死ぬ(体から切り離される)を繰り返します。
こうしてうまく切り離されるからこそ、ガン化した細胞をはじめとする腫瘍は成長をするほど大きくなるまで体に居座らないのです。ですから、細胞は生まれることも重要ですが、死ぬことも大切なのです。
『死』の意味を考えさせられる、とっても奥深いお話ですよね?
この細胞の死のプログラムに「セラミド」が関与しているということが最新の研究で明らかになりつつあるというのが今回のお話です。
セラミドを初めとする細胞間脂質たちは、細胞が生まれた瞬間からある成分ではありません。
細胞は生まれた瞬間からいろんな成分(酵素)によって、分かれたり、増殖したり、つまり『変化』しながら押し上げられていくのです。
この変化があり、変化の過程ごとにその特徴が変わるからこそ、お肌は基底層、有棘層、顆粒層、角質層と分けて呼ばれる訳ですね?
この変化の最終形態、角質層で生まれるのがセラミドです。
この角質層で役割を終えた細胞はアカとなって体外へと剥がれ落ちる訳ですが、その制御をセラミドが行っているらしいのです。
角質層の細胞同士を繋ぐボンドの役割、潤いを保つ役割、お肌バリア機能の役割、こういった明るいイメージを中心に語られるセラミドですが、「細胞の死」にもセラミドが関わっているというのは意外ではありませんか?
お別れを促すセラミドの役割、非常に興味深いですね?
人体の神秘
人体の神秘と言えば聞こえは良いですが、人体のほとんどが未だ不明の領域であるということがリアルな言い方です。いまだ、解明していないというより、疑問にすら提起されていない事象が体には詰まっています。
当然といえば当然のことなのですが、私たちは化学の発達の入り口の世代とも見て取れる訳ですね。
まだまだ未発達の時代にも関わらず、化粧アイテムやスキンケアは数多存在します。その効果の根拠はものすごく浅いものがほとんどです。
化学の浅い世代としてのスキンケアで大切なのは、『体に沿う』ことです。
具体的には、体の邪魔をしない。あるがままを助けるスキンケアを選ぶ。
いい方を変えれば、根拠の薄いスキンケアはしない!ということですね。
こんな化粧品を紹介する記事を大量に書いといてなんですがw
そんな中、「セラミドを補い、守る事」は体に沿ったスキンケアと言えます。
ホルモンバランスの乱れやストレス、加齢、睡眠不足、紫外線、、
さまざまな問題が重なり合って、弱くなったり不足しがちなセラミド。
本当の意味で、体に沿ったスキンケアといえば、生活を見直す必要があります。
現代の生活スタイルを考えると、これ、非常に難しいですよね?
となれば、やはり化粧水に頼るのが現実的です。
現実的なスキンケアとして1番分かりやすく、且つ、確実なスキンケアは外部からセラミドを補い、守ることです。
外部から不足したセラミドを『補う』には、
ヒト型セラミドが複数種配合された化粧水
外部刺激からセラミドを『守る』には、
- 紫外線反射剤、紫外線吸収剤
- 人工セラミド、コラーゲンなどなどの保湿系化粧水による角質層を保護し、セラミドの生成をを助ける化粧水
- アミノ酸系界面活性剤を使用した、低刺激洗顔フォーム
- ツバキ油や、マカデミアンナッツ油といった低刺激低洗浄力クレンジングオイル(メイク落とし)
- 同じくツバキ油や、マカデミアンナッツ油などの油脂による『皮脂膜』の代わりに角質層を保護するオイル化粧水
などなどがあがります。
特にオススメなのは、効果のハッキリしている
ヒト型セラミド
そのものか、
セラミドの増加が実証されたセラミドを『守る』化粧水
です。
セラミドの役割は、まだまだ解明され尽くしてはいません。
だからこそ、ヒト型セラミドに注目したスキンケアに注目しましょう。