肌あれとは、お肌の潤いが失なわれて起こるお肌の弱体化の事です。
見栄えや肌触りの悪さもさることながら、悪化すれば傷みさえ伴う、いうならば、ケガに近い状態です。
逆に言えば、健常な体はそもそも潤いを持っていて、潤ったお肌が本来のお肌とも言えるのです。
ところが、
メイク化粧品の刺激
落ちづらいメイクの過剰な洗顔
仕事のストレス
それに伴う生活リズム
食生活の乱れ
そんな背景に加え
年齢やホルモンバランスの乱れ
が加われば、潤いを失うリスクは多いにあります。
潤いを失ったお肌と、潤ったお肌見比べてみましょう。
皮膚は、表側から表皮、真皮、皮下組織で構成されています。
良く言われるお肌の潤いとは、おもに、このうち表皮についての潤いを言います。
表皮は、さらに細かく分けることが出来、それぞれ、角質層、顆粒層、有棘層、基底層とよばれています。
このうち、化粧品の効果が及ぶ領域は角質層だけなのです。
では角質層とは何かというと、、
角質層は、基底層で産まれた細胞が、強靭に変化して、さらにセラミドなどの細胞間脂質が充実した、お肌の最終段階といえる層で、そのくせ、厚みは0,01mmから0,03mm前後と言われる、ものすごくうすーい膜のような層です。
つまり、私たちが必死に守ってきたお肌の潤いとは、深いものでも、たった0,03mm前後だったのです。
とっても以外ではないですか?
化粧水は深ーく浸透!って良く言いますものねw実はたった0,03mmだったとは、、、、
化粧水の効果も急にうさん臭く感じませんか?
ですが、この角質層、体内への刺激物の侵入を防ぐという非常に重要な役割を持っていると同時に、以外と長持ちです。
お肌と言うのは、表皮の底の底、基底層で次々と産まれ、新たに産まれる細胞に押され、皮膚表面に上がっていきます。この際、細胞はどんどん強靭に小さく収縮変化して凝縮していくのです。
角質層に達する時には、角質細胞と呼ばれるぎゅっと詰まった細胞となっていて、角質層は基底層と比べようも無いほどの数の小さな細胞達が詰まっています。
このとき、0,03mmの角質層のなかの細胞達の超細かい領域間をつなぐ、接着剤のような役割をしているのが、水分子達と、セラミドなどの、いわゆる『潤い』です。
この接着剤をも失って、角質層の外の外!お肌の表面でついに体からさよならする角質細胞達が、垢と言う訳です。
こうして見ると、超ミクロでも、例え0,03mmでも、『潤い』が大事な理由がちょっと見えてきませんか?
ところで、この細胞が産まれてから、落ちるまでのサイクルをターンオーバーと良い、平均1ヶ月くらいと言われています。表皮全体のなかで、飛び抜けてうすーい角質層ですが、細胞が垢となってさよならするこの1ヶ月程の旅の約2週間ほどをこのたった0,03mmの角質層で過ごすと呼ばれております。
この滞在日数の割合からも、角質層の細胞がどんだけぎゅっと詰まったものかを物語っていますよね?
もちろん、年齢や環境によってこのサイクルは大きく変わってしまいますが、2週間を参考値とするならば、最低でも、2週間は私たちの化粧品やスキンケアで潤いを助けることが出来る!といえる根拠ともなるわけです。
0,03mmを2週間!
さらに潤いの大切さが見えてきませんか?
どうでしょう、お肌の潤いがいかにに薄い層で保たれていて、そして強靭か?
だからこそ、肌あれは、簡単に起きるはずも無いトラブルで、どうにか避けたいものです。
お肌の肌あれとは、角質層の『潤い』兼、接着剤の源であるセラミドの不足から始まる角質層の崩壊を言います。
- お肌のキメやコシは、たった、0,03mmの角質層の内、さらにミクロなセラミドなどの細胞間の脂質に支えられているワケです。
肌荒れはお肌のキメやコシを奪うだけではありません。肌あれによって失ったシールドは、バリア機能の低下をうみ、さまざまなトラブルを引き起こしかねません。
そのくらい、1ヶ月かけて作られるたった0,03mmの角質層とは、私たちの体にとって大切なシールドなのです。