毛穴の黒ずみの正体は、毛穴の皮脂が、古い皮膚と混じりあい角栓となり、古くなって黒ずんだものです。
ですから、黒ずみ、イチゴ鼻に悩む人にとって、元凶である皮脂は最大の敵!に思えますよね?徹底的に洗い落としたくなります。でも、ふつう、徹底的に洗い流すまでもなく、皮脂は自然に毛穴の外へ押し出され、皮脂膜となって役割を終えれば、簡単にはがれ落ちます。
では、何故、黒ずみなんて事になるのでしょう?
毛穴の黒ずみが産まれる過程を見ていきましょう。
皮脂は、毛穴の中で古くなった細胞と混じると、堅く固まって『角栓』となります。
誤解の多い角栓ですが、実は角栓自体は誰にでも出来る正常な現象で、通常、一定期間ですんなり毛穴から押し出されます。
ですが、一部の角栓が、毛穴から出て行けなくなる事で正常に排除出来ず、それにより過剰な酸化を引き起こして黒ずみとなるのです。そのおもな原因は、毛穴の出口の縮小です。
毛穴の淵は、摩擦や細菌、アレルギーなどなどの刺激によるダメージに弱く、それらをきっかけに炎症を起こし安いのです。そして炎症を起こした毛穴の出口は、腫れあがって出口が狭くなります。
これにより、出口を失った角栓は、毛穴の中でどんどん大きく堅くなっていき、しっかりとしたフタとなってしまいます。
フタとなってしまった角栓が色をもって黒ずみになるのは、『酸化』による更なる変化が原因です。
酸化は専門的な言い方をすると、自身の電子を奪われることによっておこる成分変化のことです。
酸化は、サビや老化を代表とする、日常に満ちあふれた避けられない現象です。
ですから、角栓が詰まってそのまま出て行かなければ、黒ずみは時間の問題と言う訳ですね。
毛穴の黒ずみが出来上がるプロセスを改めて見なおすと、対策の難しさが見えてきます。
なぜならば、詰まってフタとなってしまった角栓は取り除きたい。
ですが、取り除くには刺激がどうしてもついてくる。
こうしてうまれる更なる刺激は、新たな炎症を引き起こし、毛穴の黒ずみの原因はかえって増えてしまう。まさに、負のスパイラルですよね?
毛穴の黒ずみと上手にお別れするには、この負のスパイラルに気づくことが始まりです。現在数多ある、あらゆるスキンケアが、この負のスパイラルの入り口となる心配を秘めているためです。
良かれと思って、安易に取り込んだスキンケアは非常にリスキーです。
- そのスキンケアが、体にどう働き、どういった効果を産むのか?また、どんな刺激が予測でき、どのくらいの心配があるのか?しっかり見極めてから取り入れましょう。
私たちの体は、私たちの理解を超えて、無意識に治癒や成長をしていますよね?
まず、下手な思い込みによるスキンケアよりも、人類が積み立てた体の記憶による無意識のケアの方が数段上だと言う事を受け入れましょう。
その上で、なるべく正しい知識を前提としたスキンケアをためし、体と相談しつつ、自分に合ったものを探っていくことが大切です。
では、現在、どのような毛穴の黒ずみに対するスキンケアがあるのでしょうか?
毛穴の黒ずみ対策を見ていきましょう。