洗顔フォームに配合された洗浄剤の名前の2番目に硫酸やスルホン酸とあるものが主成分のものを、
硫酸スルホン酸系洗浄剤
と、呼ばれています。
比較的嫌われ者のコチラの洗浄成分ですが、ウワサほどの刺激や、まして、キケンは
無い
と言えます。
ただし、アミノ酸系などの他の洗浄成分に比べれば、洗浄力、刺激共に高いのは事実です。
あくまで、比較的です。
石油系や高級アルコール系も、硫酸スルホン酸系?
とにかく嫌われ者の硫酸スルホン酸系の洗浄剤です。
厳密には
ラウレス硫酸Na(ナトリウム)
ラウリル硫酸Na(ナトリウム)
オレフィン(C〇〇ーC〇〇)スルホン酸Na(ナトリウム)
などが、硫酸スルホン酸系洗浄剤といえる訳なのですが、嫌われている事を利用したアンチ広告の手法として、まわりの洗浄剤を巻き込んで利用されています。
その主格が石油由来や石油系、高級アルコールなどといった呼び方です。
上記の3種の洗浄剤は、石油由来ですし、高級アルコールと呼ばれる分子構造を持っているといった共通の特徴があります。ただし、洗浄成分にとって、元の材料が何で出来ているか?高級アルコールという分子構造を持っているかどうかは、善し悪しにの判断材料には向きません。
あくまで、名前の2つ目の部分、その電子的な安定がどうか?が重要になってくるために、それと関係のほとんどない
高級アルコール系かどうか?
何由来か?
は無視するべきです。
無添加やボタニカル、自然由来といった言葉も同じです。
硫酸スルホン酸系を警戒するあまり、あらゆるアンチ広告が恐ろしく感じてしまうのは百害合って一利無しとさえ言えると思います。
つまり、パッケージの表を飾る言葉は無視しなければならない!ということを強く意識しましょう。
硫酸スルホン酸系洗浄剤とは
他の洗浄剤に比べ、親水基(水にくっつく部分)の電子の偏りが強いがゆえに、アニオン界面活性剤のもつ、電気的な引っ張る力が強く、お水との反応が高いため、より効率よく、且つ強力な洗浄力を発揮します。
このため、さっぱりとした使用感を容易に得られ、且つ、比較的安価なため、シャンプーを初めとした、日常品の多くに利用されています。
ただし、洗顔フォームは?となると、よりしっかり洗える、且つ刺激が心配な石けん系が現在主流となっており、硫酸スルホン酸系洗顔フォームは稀に思います。
硫酸スルホン酸系洗浄剤の見分け方
硫酸スルホン酸系の洗浄剤を見分けるのは簡単です。
ほぼ、名前の2つ目に
硫酸
スルホン酸
とあります。
具体的には
ラウレス硫酸Na(ナトリウム)
ラウリル硫酸Na(ナトリウム)
オレフィン(C〇〇ーC〇〇)スルホン酸Na(ナトリウム)
※青地部分は無い事も、○には数字が入ります。
とありますが、洗顔フォームにおいて嫌われ者のこれらの成分が配合されることは『稀』です。
洗顔フォームにおける硫酸スルホン酸系成分が利用されない理由から見えてくる事
洗顔フォームの場合硫酸スルホン酸系洗浄剤が使用されない理由は、単に嫌われているからだけではないと考えています。
なぜなら、洗顔フォームにおいて主流になっているのが、『石けん系』だからです。
髪を石けんで洗った事はありませんか?
ぎっしぎっしの仕上がりになりますよね?
様々な意見がありますが、コレは、石けんには硫酸スルホン酸系のシャンプーより高刺激高洗浄力と言えるポテンシャルを持ち合わされている事に原因があります。
悪名高い洗浄成分の代表である、硫酸スルホン酸系
対して、低刺激で安全性が高い、歴史が深いとされる石けん系
実は、どちらも高刺激高洗浄力、むしろ、お肌より圧倒的に弱い『髪』を洗浄対象に考えた時、石けんの刺激性は凄まじいものがありますよね?
洗顔において刺激や洗浄力にこだわる場合、避けるべきは、硫酸スルホン酸系よりも石けん系であると言えると思います。
なんにせよ、
硫酸スルホン酸系
は、アンチ広告のために嫌われ役にだされてしまった洗浄剤である事は間違いなく、それほどおそれる必要のない成分と言える事は間違いありません。